アフリカハゲコウ

 サハラ以南のアフリカのほぼ全域に分布しているが、東アフリカのサバンナに特に多い。大きな鳥で翼の長さではワタリアホウドリに次ぐ記録が知られている。高さも1.5mほどある。

翼開張(cm) 場 所
254スーダン(Stanley Flower,1900)
268東アフリカ
278ザンビア(1966)
406中央アフリカ(Meinertzhagen ,1934)
全長150cm
 ハゲワシと共に大型動物の死骸に群がることがよく知られているが、屍体ばかり食べているわけではなく、昆虫や魚、カエル、ヘビ、ネズミ、小鳥などを捕食することも多い。飛んでいるツバメをパクッとくわえて食べてしまったことさえある。
 雛や卵をねらってフラミンゴの巣を襲うことも珍しくなく、時には成鳥も殺すことがある。
 ハゲワシ同様に死骸が食べやすいように頭には羽毛がなく、また特に目立つのが喉にぶら下がっている皮膚がむき出しの空気袋だ。これが美しいコウノトリと同類とは思えないグロテスクな姿をしているが、当のハゲコウにとってはよけいなお世話だろう。


↑水たまりにたたずむアフリカハゲコウ。
一緒にいる小さい2羽はアフリカクロトキ。

オオハゲコウ

Greater Adjutant Stork 全長145cm
 インドからタイ、カンボジアなどの水辺にすむ。
 1913年にインド・ボンベイの Godavari 川流域で翼開張328cmの記録がある。
 インドネシアには小型(全長120cm)の別種コハゲコウ Lesser Adjutant Stork が生息しており、こちらは屍肉食ではないといわれる。

 100年ほど前までは、オオハゲコウは都市の中にも多数生息していたが、今日では水辺でしか見られない。原産地ではこの鳥を飼育して、市街清掃に利用するといわれる。
 また屍体も食べるが、主食は魚やカエル、ヘビなどで魚を捕る時は水かさの減った水たまりや沼で、魚が集まってくるところを探す。採食の時も余り活動的ではなく、水たまりでじっとたたずんでいることが多いが、その姿勢から Adjutant(副官)と呼ばれるのだろうか。
 ハゲコウ類の頭に羽毛がないのは頭部を死体に突っ込んだ時に着くバクテリアを直射日光で消毒するためだと考えられている。


HOME